これまでに企画・製作した案件の一例です

エアー着ぐるみ

宇部市社会福祉協議会のキャラクター『うべっぽくん』

2020年

キャラクター展開が最終的に行き着く先は『着ぐるみ』かもしれません。
クライアントのマスコットキャラクターも自社でデザインする際は、常に着ぐるみを想定してデザインするのですが、「このキャラクターの着ぐるみを作ってもらえますか?」という依頼は大変です。中に人が入ることを想定してデザインされてないので、人が入るスペースと動きやすさ、収納、キャラクターのイメージを崩さないバランス、すべて考えながら創るのは本当に大変でした。

03.jpg 1「このキャラクターを着ぐるみに」というご要望だったのですが、これを着ぐるみにするには相当な大きさになるのと、送風機で膨らませる「エアー着ぐるみ」じゃないと表現できないので相当な難題でした。 s__8855592.jpg 2まずは想像力を働かせて「机上の着ぐるみ」の図面を作ってみます。※でもこの図面は失敗作となりました。 s__8855596.jpg 3卵型の型紙のパターンはこれでいいのか?ミニサイズの型紙を何度も起こしてミシンで縫製。失敗しまくりました s__8855595.jpg 4型紙と同時進行で、エアー着ぐるみの送風機を購入。バッテリーも購入しましたが、バイク用で重い!結果的にこのバッテリーは使わず、軽量のリチウムイオンバッテリーを探しました。 s__9101467.jpg 5エアーが漏れないように、着ぐるみ本体を2重構造に設計して内側をナイロン素材、外側をボア生地に。でもこれが大失敗でした・・・ s__10854419.jpg 6最初の設計段階のバランスがおかしかったのと、卵型のパターンがまずかったので、ちょっと着ぐるみとしては完全に失敗でした。ここまで相当な時間がかかっていましたが、すべてボツにして再度ゼロからやり直しました。 s__11747349.jpg 7身長150cm〜170cm程度の人まで対応できるように、最初のものより大きく設計、型紙の枚数も倍に。
さらに、最初の失敗を反映して出来るだけ軽く。
s__11747348.jpg 8バランスも最初のものより良くなりました(泣)。 s__11747347.jpg 9送風機をバックパックに入れて背負う仕様に改良。 s__11747333.jpg 10フォルムが全然可愛くなりました。着ぐるみとしてはかなり巨大、中の空間も広大なので、1時間でも2時間でも着用に耐えるものができました!(そんなに着ないか・・・) s__11902987.jpg 11今度は満足のいくものが出来たので、自信を持って納品に! s__11903056.jpg 12最初に作った失敗作に比べたら収納スペースも5分の1くらいの大きさです。 s__11902995.jpg 13誰でも間違いなく着用できるように、着用手順もシンプルです。 s__11902996.jpg 14とにかく軽く、しかも丈夫に。 s__11903005.jpg 15中に入る人は送風機とバッテリーを背負いますが、軽いので負担はわずかです。 s__11903008.jpg 16中が広すぎて不安定なので、底面に取り付けたバーと体をハーネスで固定します。 s__11903009.jpg 17送風機には底面から空気を取り入れます。 s__11903013.jpg 18予備で送風機をダブルにして万が一にも備えます。 s__11903016.jpg 19空気を入れ始めた状態。 s__11903020.jpg 20この状態まで約5分で膨らみます。軽量に作ったので膨らむ時間も想定外に短く出来ました。 s__11903035.jpg 21中の人が入れ替わる時間も、ごく短時間で行えます。 s__11903027.jpg 22コロナが収束したらイベントで子ども達にお披露目ですね!


スーツ着ぐるみ

周防大島町 おげんきハグニティのキャラクター『ハグたん』

2017年

キャラクターのデザインも自社で担当させていただいた案件。
発泡スチロール加工は大得意なので、頭の部分は原画にかなり忠実に創りました。

img_4617.jpg 1頭の部分を発泡スチロールで作ります。1個のブロックから頭(中が空洞)を削り出すのは効率が悪いので、輪切り状の図面を起こしてジグソー(普通は熱線)で切っていきます。 img_4618.jpg 2削る前の状態 img_4620.jpg 3電動工具を使って頭の形を削り出していきます。 img_4621.jpg 4発泡スチロールは加工しやすい素材ですが、白い粉まみれになるこの工程が一番悲惨です・・・。 img_4622.jpg 5自分でキャラクターをデザインしているので、微妙な曲線も完璧に再現できます! img_4715.jpg 6頭の中にヘルメットを取り付けて。 img_4720.jpg 7ボア生地を全面に貼り、目のパーツ(黒い部分はメッシュ)を作って完成です。 img_4749.jpg 8色々な材料を加工してパーツを作ります。 img_4751.jpg 9コンピューターミシンも使いこなします! img_4807.jpg 10自分でも着てみましたが、着ぐるみはデカイ人間が着ると怖い? img_4828.jpg 11収納用のBOXもオリジナル。 img_4846.jpg 12高齢者施設のキャラクターなので、入所されている皆さんにも大人気です。 img_e4854_20220104203401608.jpg 13日本のパッチ・アダムス、この施設の理事長の岡原仁志先生と!


FRPオブジェ

山口市 防長不動産株式会社のイメージキャラクター『モッピー』

2018年

『もっとハッピー』がコーポレート・アイデンディティーなので、『モッピー君』という家の守り神の白蛇をモチーフとしたイメージキャラクターをデザイン。
この立体オブジェと同時に、ぬいぐるみやキーホルダーも製作。

s__7839754.jpg 1まずミニチュアサイズのキャラクターを発泡スチロールで製作(右)。これを中国の縫製工場に送ってぬいぐるみも300体作りました(左)。 s__11960413.jpg 2高さが約1mのサイズの立体オブジェ、しかも直線がひとつもない立体なので、正確な原寸図面と、仕上がりイメージをしっかり頭の中に描いています。 s__11960411.jpg 3頭の部分はもっとも仕上がりに影響するパーツです。 01.jpg 4発泡スチロールの原寸の仮モデルができた時点で、まずクライアントに確認のため車に乗せて運びます。 05-2.jpg 5概ねOKでしたが、頭の部分を「ちょっとだけ小さく」というリクエストでした。 s__11960397.jpg 6出来上がった発泡スチロール原型の上に、FRP処理をしていきます。ガラスマットを樹脂で積層していきます。 s__11960394.jpg 7FRPを2〜3層ほど積層したら、パテで凸凹を埋め、曲面を滑らかにしていく作業を延々と行います。 s__11960392.jpg 8電動サンダーも数種類使いながら、ひたすら地道な作業です・・・ s__11960391.jpg 9キャラクターの台は木製で製作し、カッティングシートで加工しました。 s__11960386.jpg 10曲面の処理がもっとも時間のかかる作業です。 18.jpg 11この時点でFRP(強化プラスチック)になっているので結構な重量です。 23.jpg 12最後にホワイトの塗装、クリアー塗装をして磨きをかけて完成です。 29.jpg 13クライアントの玄関で毎日お役様をお迎えしています。


立体看板

JA周南 周南米訴求看板を立体化

2008年

 
JA周南の直販センター「菜さい来んさい!」のロゴマークデザインと同時に、周南米の精米センター(下松市)の壁面に巨大なキャラクターの半立体看板を製作。

01_20220107221443774.jpg 1精米センターの壁面に設置する看板なので、遠くからでも立体が認識できるかなり大きいサイズです。 02.jpg 2厚さ20センチの発泡スチロールを一次カットした状態。 04.jpg 3金たわしで角を削り出す作業が一番面倒臭いのですが、まあ手抜きはできません・・・ 05.jpg 4この作業は「手作業」じゃ無いと無理なのです。 03_20220107221208808.jpg 5形状の削り出しが終わりました。 06.jpg 6発泡スチロールの上に、ウレタンリム塗装という特殊なコーティングをします。屋外でも丈夫な弾力のあるコーティングで、その上に着色します。 08.jpg 7壁面に取り付けているところです。ちょっと怖い。 11.jpg 8本当は一人で作業するのは危険かも。 10.jpg 9最後にコーキング剤を施して完了です。


住宅模型

広島県庄原市 長岡商事住宅事業部の平屋モデル

2017年

 普通の住宅模型とは一線を画す(多分)模型です。雰囲気を一番大切にしたいので、壁、床、家具のテクスチャーも正確に縮小して出力して再現しています。
最も「普通じゃない」点は、この模型が1/43の縮尺なことです。これはクルマの模型に合わせて図面を計算し直しているからです。

3-2.jpg 1実際のモデル住宅です。 img20220107230137931981.jpg 2実際の設計図面です。立面図、断面図、側面図、平面図など、模型を作るには図面を読み解かないと絶対にできません。 img20220107230146552547.jpg 3この住宅は平屋ですが、ロフトや中二階収納があるので、平面図でも注意が必要! img_2024.jpg 4住宅模型に彩りを添えるのは、何と言ってもクルマの存在です。当初1/50のサイズの住宅模型の予定でしたが、クルマのダイキャストモデルは1/43のサイズしか存在しないので、クルマに合わせて住宅のサイズを1/43に計算し直すというオキテ破りの作業にしました! img_2256.jpg 5建築事務所が作るような「白い」住宅模型ではイメージが伝わるわけない!という自分自身の強いこだわりがあるので、素材感が伝わるようなテクスチャに再現します。 img_2257.jpg 6フローリング、タイル、サッシも再現しています。 img_2280.jpg 7もう材料や道具でごちゃごちゃになるので、アイランド製作スペースを確保して。 s__11903076.jpg 8細かい部分にこだわりだしたらキリが無いですが、中途半端は許せないので・・・ s__11903082.jpg 92次元の図面を立体にするのはメチャクチャ面白い作業です。 s__11903087.jpg 10植栽もこだわってしまうのです。 s__11903085.jpg 11屋根も正確です。 img_2680.jpg 12この向きで見ると、かなり実物を正確に再現しています。 s__11903072.jpg 13どのクルマにするか、悩みます・・・。 s__11903074.jpg 14アクリルケースも、もちろん模型のサイズに合わせて作ります。 s__11903086.jpg 15ここまで創り込むと、納品するのが惜しくなりますが・・・ img_2343.jpg 16こうやって見て頂けるとニヤニヤしてしまします。


立体オブジェ

周南市 マッサージ店の看板に乗っかるウザギオブジェ

2016年

 同業者のデザイン事務所からの依頼で、先方でデザインされたキャラクターの立体オブジェ製作です。最初は発泡スチロールで製作してFRP(強化プラスチック仕様)で納品したのですが、看板が倒れて割れてしまったそうです。(さすがに看板ごと倒れたら割れてしまいます…)
再度製作の依頼となったのですが、同じ仕様にしたくなかったので、2回目は木製で作ってみました。

00.jpg 1この3面図の「うさぎ」の部分を製作します。 01_20220110211136238.jpg 2使用する素材は、発泡スチロール。 02_20220110211148980.jpg 3ポイントは、耳の部分の強度をどうするか、です。 04_20220110211202056.jpg 4発泡スチロール原型です。この表面にガラス繊維を樹脂で積層していきます。 06_20220110211231840.jpg 5そもそもオブジェのサイズが小さいので、ガラス繊維も薄いタイプじゃないとうまくいきません。 07.jpg 6ガラス繊維を積層して固めた後、パテを全面に塗って磨きに入ります。 08_20220110211258241.jpg 7小さい凸凹の処理が何度も続き、ちょっと面倒くさくなります・・・ 11_20220110211314417.jpg 8下地処理、そしてピンクに塗装。 13.jpg 9お尻も可愛いでしょ! 12_20220110211323996.jpg 10店舗のサインも、ちょっとした立体オブジェがあるだけで訴求力が全然違います。
このサイン、店内外に出し入れできるようにキャスターが付いているのですが、これが命取りになりました→
15.jpg 11強風でサインが倒れ、うさぎちゃんが無残にも割れてしまったのです。修理の依頼があったのですが、どうせ作り直すならもっと強度のあるものにしたかったので、今度は木製にしてみました。 16.jpg 12全部木製にすると、頭の部分だけでもむちゃくちゃ重い!なので、大胆に真っ二つにして中を肉抜きしました。 17.jpg 13強度バツグン。 19.jpg 14小さいオブジェを作る方が繊細な作業なので、意外と時間がかかるんです。 20.jpg 15最初のものより若干ピンクを濃くしてみました。 22.jpg 16存在感抜群です。


大型オブジェ(FRPオブジェ+三角塔)

周南市 山口国体歓迎のための立体サイン

2010年

 山口国体で周南市に来られた選手/関係者を歓迎するための看板の依頼だったのですが、どうせなら「八代の鶴」をシンボルにして面白いものを創りませんか?と提案して製作した事例です。かなり大型のサインです。

02_20220110215405128.jpg 1最初に提案したサインのイメージです。 03_20220110215417623.jpg 2三角塔の図面も起こします。 04_20220110215425514.jpg 3鶴のオブジェは、かなり大きなものになりそうです。 06_20220110215444792.jpg 4発泡スチロールの板から切り出した第一段階。 07_20220110215452588.jpg 5作っている最中に、首が何度か折れました(汗)。でも最終的にFRPで強度を出すので大丈夫です。 08_20220110215500224.jpg 6この段階では全然強度が無いので持つのも気を使います。 09.jpg 7FRPの作業は屋内では狭くてできないので、炎天下で行いました。暑かった! 10_20220110215516196.jpg 8FRPの元になるガラスマットです。 11_20220110215523847.jpg 9創るときはすごく楽しいのですが、ガラス繊維を扱うときは気をつけないと身体中がチクチクします。 12_20220110215533499.jpg 10特に羽の付け根、首の部分は強度が必要なので、ガラス繊維を3〜4回積層します。 13_20220110215544033.jpg 11塗装して、鶴の部分がほぼ完成。 14.jpg 12サイン本体の三角塔。これはさすがに自社で作らずに、外注しました。 15_20220110215603604.jpg 13この4本の10mmのスチールボルトで鶴を支えます。台風でも大丈夫なように、十分な強度を計算したつもりですが、こんなの創るの初めてなので、ちょっと心配。 16_20220110215611949.jpg 14徳山駅前のロータリーに設置します。(現在は撤去されています) 17_20220110215619974.jpg 15かなりの重量。 18_20220110215628355.jpg 16遠目で見たら、鶴が飛んでいるように見えます。 19_20220110215653189.jpg 17台風にもビクともせず、山口国体をアピールしてくれました。