No.486 見事な切削オーバーレイ工法 sanbuichi-koji, 2025年7月28日 こんなの見せられたら夢中になっちゃうよ! 今日は美祢市の建設会社の土木部の現場で、道路のアスファルトを「剥がしながら舗装を同時にやっていく」切削オーバーレイ工法の現場を見学させていただいた。まずこのアスファルトを削り取る切削機、ドイツ製で間近でみるのは初めてだったので興味津々。今回は道路のアスファルトを5センチだけ削り取る工事。 農業で言うところのコンバインで稲刈りをするようなイメージ。切削されたアスファルト混合廃材はダンプに積まれてそのままアスファルト合材センターへ運ばれ、そのダンプには新しく舗装される熱々のアスファルトが積まれて引き返す。 切削マシンの後方には「スイーパー」と呼ばれる集塵車がアスファルトの削り残しを集めていく。この車は良く見るけど間近でみて「左ハンドル!」だったのでびっくりした。これにもちゃんと理由がある。 5センチ削り取られた道路には、すぐに「アスファルトフィニッシャー」と言うマシンが熱々のアスファルトを舗装していく。 そして熱々のアスファルトが冷めないうちにロードローラーが圧力をかけていく。このロードローラーもよくみたら運転席が左右にあって、ステアリングも左右にある!ロードローラーは、一瞬たりとも舗装中のアスファルトの上では止まってはならないそうで、運転席を左右代わりながら常に前進後退を繰り返してアスファルトが熱々なうちに圧をかけていく作業。 タイヤが鉄製のロードローラーで圧をかけた後には、すぐにタイヤがゴム製のタイヤローラーで仕上げをしていく。 舗装が始まると、予定された距離の工程の間は絶対に「止まることが許されない!」ので、熱々のアスファルトを積んだダンプカー7台が向こうに待機して230mの区間を一気に仕上げる。こういう全工程を指揮管理するのが現場監督の仕事で、実際今日のような現場が始まる時は「血が騒ぐ!」らしい。ここの道路のような狭い道路で片側交互通行をやりながらの工事なので、少しでも交通規制や現場作業員の呼吸が合わないと事故も起きるし、実際大型トラックがバンバン片側を走る中での工事、しかもこの猛暑の中休憩もできないので水分補給も作業しながら。この工事を見ながらこんなキャッチコピーが浮かんだ。“絶対に止まれない戦いが、そこにはある!” 日々の感想