聴く姿勢が素晴らしい受講生に感激 sanbuichi-koji, 2024年4月10日2024年5月12日 本来この時期(2月〜8月の半年間)は、YICキャリアデザインセンターで、社会人の職業訓練のデザイン系の授業を担当している。今年は諸事情をセンターに考慮いただいてクラスを受け持つことがなかったが、今日1日だけ「仕事理解」「労働市場についての情報提供」という講話を引き受けた。 内容は『デザイン業界、デザインや広告/広報の仕事について、求められる人材像や就活方法』 朝9:30から12:00まで。今日は通常の授業と違い、受講生が実際に手を動かす内容ではない。人の話を一方的に聞くだけではつまらんだろうなぁといつも思うので、一応6パートぐらいに分けメリハリのある講話を心がけた。 ①実際のデザイン制作物を見せて、デザインの仕事に興味関心を持ってもらう…一応自社の制作物をまとめたパンフレット(12ページ)を受講生20名全員に差し上げた。 今年の受講生はすごく「やる気」が感じられる方が多く、今日配布した作品集には立体や着ぐるみの他、普通のデザイン事務所が手を出さない分野の変わった制作物が満載なので、目が輝いているのが手に取るようにわかった。①に続いて ②業界のトレンドや変遷を説明 ③デザインの役割や価値 ④制作のプロセスと技術について ⑤これから遭遇する様々な課題や問題について説明し、それをどう乗り越えていくか 休憩を挟んで、2限目は参加型の授業。 ⑥質疑応答やディスカッション。それまで私が話した内容について質問があれば盛り上がるんだけどなぁと思っていたら、1時限が終わって休憩時間になるや否や、渡したパンフレットを手に持って質問に来る受講生が殺到してめちゃくちゃ嬉しい悲鳴。過去にこんな反応があったことは無い。 それと、授業を始める前に「本来私が担当するかも知れなかった授業ですが、私の授業は変わっていて、Web素材やグラフィックデザインの授業中、右脳をフル回転させないといけないので、し〜んとしているのが耐えられなくて毎回レコードを持ってきて(もちろんレコードプレーヤーやスピーカーシステムも持ち込む)BGMにするんですよ、毎回レコードジャケットの説明もしながら・・・楽しいですよ〜」と前置きしたので、今日の講話も面白そうだと思ってくれたのかも知れない。 質問も想像以上に手を上げてくれてあっという間に時間は過ぎ、「あと10分しか無いから最後の質問になりそうだけどありますか?」に対して「先生が一番失敗したことはなんですか?」という質問が。 もう思わず「ナイス質問!」と叫んでしまった。毎年、「三分一先生の面白トークコーナー」で一番ウケるのは『大、大、大失敗した話』なのだ。自分の中では鉄板中の鉄板で、ちょうど10分で起承転結、さらにオチまでついている話。最後に笑いが起きなかったことが無い失敗談で、やっぱり自慢話よりも失敗した話の方が人を惹きつける。しかもこれからWeb制作にも取り組んでいく受講生なので、「意外な落とし穴もあるから気をつけろよ〜」という注意喚起も含んである。 授業が終わっても質問に来る受講生が何人も集まってこられたので、続きは事務所に遊びにきて、いつでもいいから、と締め括った。 受講生「本当に行っていいんですか?主人もこういうモノづくり大好きなので連れて行っていいですか?」 私「全然大丈夫だよ、事務所に来たら面白すぎるモノありすぎてびっくりするかもね。ただし、社交辞令じゃなくて本当に来なきゃダメだよ」 本当に見学に来たら見込みあり。 午後からは、「やまぐちドローン操友会」総会があり、これはこれで内容が濃くすごく盛り上がった。また後日。 日々の感想