No.595 ほとぼりが覚めた頃に社会実験 sanbuichi-koji, 2025年11月14日 10/25〜11/2の間、[御幸通可視化社会実験]という社会実験が行われて、残念ながら現場を見ることができなかったけど、市のHPによると、『主要地方道徳山停車場線の一部である通称「御幸通」は、広域都市拠点である徳山駅周辺の顔となるシンボルロードです。御幸通に、芝生やベンチ等を置いた歩行者向けの憩いの空間を設置し、将来の道路空間の使い方を考える社会実験を実施します。』という説明が書かれていた。なんのことかさっぱりわからん。自分が注目するのは、この社会実験を市から委託された会社(委託事業者)。ランドブレイン株式会社という東京のコンサル会社。おそらく周南市のことなんか何も知らないだろうし何の思い入れも無いでしょう。同様の社会実験は2023年12/2〜17の間にも行われている。この時の委託事業者はオリエンタルコンサルタンツという、これまた東京のコンサル会社。要するに、同じようなマニュアル化された提案を全国の行政に「場所」だけ変えてアピールし、社会実験のようなことを請けて、結果を報告して、それでおしまい。自分も20年以上前から、市の計画するこの手の事業に無茶苦茶積極的に手を挙げて活動に参画した時期があって、社会実験も何度も参加してオリジナルなアイデアも出した。 ↑2009年に実施した社会実験の時にデザインした総合ポスター ↑今では徳山動物園の夜間営業は普通になったが、この時「冬の時期に初めて夜間営業」を社会実験として行なった。 ↑自分のアイデアが全面的に採用された『周南コンビナートの夜景を楽しむ 年越しカウントダウン徳山湾クルーズ』まだ「工場夜景」という言葉すら無かった時期、船での夜景クルーズもまだどこの業者もやってなかった時代、大晦日の夜11時に出発して船の上で年越しをしよう!という企画。80名限定で募集したら、あっという間に満員になった。そしてその結果(かどうかわからないけど)数年後に旅行代理店や業者が工場夜景クルーズを売り出し始めた。この時も、社会実験を担当する事業者は京都のコンサルタント会社だったが、手法としては参画意識のある市民でワークショップを何度も行い、本当に「面白い」企画で社会実験を行なった。自分たちはボランティアで参加していたが、コンサル会社には確か数百万円が市から支払われたはず。 今回や2023年の社会実験も、数百万円規模の委託料がコンサル会社に支払われているはずだけど、なんでそのコンサル会社に委託するの?という理由もよくわからないし、社会実験の委託先を選考するプロポーザルが行われた形跡もない。 何が言いたいのかというと、訳のわからない社会実験してどうなるん?定期的に社会実験してますよ〜という[社会実験そのものが目的]になっているような気がするから。もったいないオバケが出るぞ… その結果、“周南市が、どう良くなる”という検証の場が社会実験なんじゃないん? 日々の感想