No.577 コンビニスナックでマーケティング sanbuichi-koji, 2025年10月27日 [企画・プロデュース概論]の授業初日。企画書なんて正解のないモノを勿体つけて語ってもあまり意味がないので、今日はまず、先日受講生の方に「自分がこの訓練で創ってみたいもの・身につけたいスキル」と「なんでも自己PR」をA3の紙に書いてみて!と渡していたモノを一人づつ発表してもらった。紙一枚の企画書でどれだけ発表できるかな?と思ったけど、想定の3倍ぐらいのボリュームの『セルフプロモーション』となって、自分が初日に感じた「このクラスの授業は楽しくなる!」と予想した通りになった。受講生の皆さんにも、「今日は発表会するよ」と伝えておいたので、多分話す内容を準備したと思われる。もうその時点で自分以外の人に伝えるために自習したことが一番の訓練だと思う。あとは、ビジュアル表現が苦手で[文字のみ]で書いた企画書を[見栄え良く創る]訓練をすればすごく変わるはず。 そして企画・プロデュースの中でさらに単語だけ見ると難解な[マーケティング]とはなんぞや?を楽しく具体例で体感するために、授業の前にコンビニに行って↓これを買ってみた。 一般的に「じゃがりこ」と言われるポテトスティック。「じゃがりこ」はカルビーの登録商標なので他のものは「じゃがりこ」じゃないのだが、やっぱりどれを見ても「じゃがりこ」の○○味になってしまう。それくらい馴染んでいるのでカルビーのマーケティングが大成功しているのだが、コンビニの「じゃがりこコーナー」には、こんなにたくさんの類似品がある。今日はそれを全部買ってマーケティングしてみた。 一般的に「売れる商品」のためのマーケティングには、①ターゲット(People)②商品内容(Product)③価格(Price)④販売場所(Place)⑤プロモーション(Promotion)という、5つの[P]があるのだが、この11種類のポテトスティックの5つのPを受講生に分析してもらってみた。↑それをホワイトボードに書いている風景。 商品の「量」「カロリー」「味」「価格」と、「自分が買いたいベスト3」と、「優れていると思うパッケージデザイン上5選」を表にしてみた。ダントツで1位となったのが 森永ポテロング「ごま油としお味」(期間限定復活)・・・まさかの他社のごま油の現物写真がメインに使われているパッケージ。理由を聞くと、味のイメージがしやすいそうな。自分もこんなパッケージ初めてみた。 第2位が 安定の、カルビーじゃがりこ たらこバター(期間限定)・・・1位のヤツも期間限定だったので、やはり「期間限定」という文字に消費者は弱いのだった。 今日はコンビニで、いろんなスナックを買おうかと思ったけど、ポテトスティックだけでもこんなに並んでいたので1品種だけにした。しかもコンビニには絶対に売れる商品しか並んでいないので、同じポテトスティックでも売れない商品を含めると恐ろしく種類があるはず。全部並べてマーケテイングしたら相当面白いし『売れる商品の条件』が自ずとわかるはず。 そして授業中には試食までできなかったので、「このお菓子教室に置いて帰るので、次の授業までにみんなで食べて味の感想をまた発表してね!」。 日々の感想