4倍効率の法則 sanbuichi-koji, 2024年4月21日2024年5月12日 30年以上前に遡る。 当時サラリーマンとして勤めていた会社(従業員が600名弱)には労働組合が無かったが、それに変わる「社員会」という組織があり、月に1回全支店からの代表が集まり、職場の要望等を発表し会社側と話合うものだった。 当時の自分は営業企画部という部署で自由自在に動き回っており、それが目立ったのかもしれないが本社の社員会代表と全体の議長を引き受けることになってしまった。まさに青天の霹靂で、本来の業務以外に膨大な社員会議長の仕事が増えてしまった。しかも県内30数箇所の支店からの労務環境の改善要望を全部聞いて、まとめて会社側と交渉もしなければならない。従業員と会社側の板挟み状態。最初は相当なストレスで悩んだことを覚えている。 まさに『苦手なこと』を『嫌々こなしている』状態だった。 ところが、ある瞬間に突然変わった。当時はパソコンなんか無い時代、自費でワープロを購入して会社に持って行って書類等を作っていた時代。社員会の要望をまとめ上げるのも相当な時間がかかり、気合を入れないと爆発してしまう。それからは、どうせやるなら『苦手なこと』も『楽しくやろう』に変わった。もっと言えば、『苦手なこと』も『好きなこと』に変えてしまおう、と。 『好きなこと』と『苦手なこと』。それに取り組む気持が『楽しくやる』と『嫌々やる』。 『好きなこと』×『楽しくやる』(2×2=4)に対して『苦手なこと』×『嫌々やる』(1×1=1) 同じことをやるのに、この気持ちだけで4倍効率が違うはず。これをサラリーマンの時に生み出したので、それ以降は人が嫌がる仕事は全部進んで受けようというスタンスになった。 脱サラして自分で事業を営むようになってからは、時間の制約から解き放たれたのでますますこの考えで動き回るようになった。娘の幼稚園の保護者会長から始まって、PTAの役員、そしてPTA会長、さらに市P連の会長、PTAを卒業してからも、PTA連合会の事務局を引き受けた。デザインの業界の方も、会員から理事を経て、一般社団法人山口県デザイン協会の会長、そして会長を降りた後も、専務理事として事務局を勤めたり、周南地区で新しいデザインの事業組合を作ったり。さらには高校の同窓会(東京、関西、広島など)の組織の仕事や、同級生との同窓会の段取りやらイベント企画やら何でもかんでも。 団体の場合、事務局の仕事量はものすごい量になるので、ここで『好きなこと』×『楽しくやる』精神の登場! 気持ちだけで雑用の効率が上がるなら安いもの。 三分一幸治について 過去を振り返って