選挙と金 sanbuichi-koji, 2024年10月30日 昨日は「供託金」のことを少し書いた。自分も選挙の時に供託金を一旦納めたが、供託金と保釈金って、何となく似ていると思うのは自分だけかも知れないが・・・一定のお金を「身代金」代わりに国に預けるという仕組みなので似ている。供託金は選挙で一定数の票を獲得すると返還される。逆に、基準の票に満たない場合は全額没収される。保釈金は裁判が終わると判決の勝ち負けにかかわらず返還される。ところが保釈中に逃亡や証拠隠滅を図ると全額没収される。要するに、最初に国に収めるお金の大きさが、世間に与える影響の大きさ/行動の大きさ、という見方もできてしまう。 今回の衆院選、日本共産党から小選挙区に立候補して供託金を没収された総額は4億2900万円!らしい。供託金が300万円なので、143人の候補者が一定基準の票を獲得できなかったということになる。また、日本共産党は比例区にも25名が立候補して3議席のみしか獲得していないので、ここでも相当な額の供託金が没収されているはず。おそらく、供託金は個人が出すのではなく、政党からだと思うけど、最悪4億円以上の供託金が没収されても、それ以上に、当選して国会に政党員を送り込むメリットの方が大きいと判断しているのか?一般人の想像の範疇を越えすぎて、とても現実とは思えない。しかも、選挙には供託金の他に人件費/事務所家賃/通信費/印刷費/広告費/食糧費等、特に国政選挙だったら(上限に制限があるが)千万単位でお金がかかるので、個人で立候補するのは絶対に無理、何か悪いことをしてお金が潤沢にある人か、特定の政党や宗教関係で選挙資金のある母体がバックに無いと絶対に無理、これが日本の選挙の現実。だから、何としてでも一旦当選してしまうと議席を守ろうとして「裏金問題」も悪いことと思わなくなるのだろうね。 日々の感想