私が選挙カーを仕立てない理由 sanbuichi-koji, 2024年5月18日2024年5月18日 前夜。 思いっきり面白い話を更新しようとも思いましたが、やはり前夜なので明日からのことに関わることを投稿します。 これだけは自分の中で譲れないことがあって、いわゆる「選挙カー」を作らないことです。昭和25年に制定された公職選挙法で選挙運動として認められた移動手段が「自動車」と「船!」です(自転車ももちろんOK)。街宣カーに表示して良い看板の大きさも当時から何ひとつかわっていません。そしてなぜかスピーカーの音量制限もないので、めちゃくちゃ大音量の選挙カーを走らせる候補もいます。昭和25年の国民生活は知る由もないので、まだテレビも全く家庭に普及していない時代に選挙カーが走ることはインパクトがあったと思います。しかし、選挙カーは走っている時は候補者の「名前の連呼」しかアナウンスしてはいけないのです。政策等を走りながらアナウンスすることは選挙違反になります。 街頭演説は、①止まって、選挙管理委員会が交付する標旗を掲げていなければなりません。②学校、病院等の周辺では静穏を保持しなければなりません。③長時間に渡り、同一の場所に留まることはできません。 等いろいろな制約があります。 なので、選挙カーを走らせるメリットは、「走りながら名前だけを拡声器で連呼できる」ことです。市議会議員選挙で30台以上の選挙カーが市内を走り回ることを想像すると、効果と逆効果が紙一重、選挙カーが来ないとわからんじゃん、という人もいますが、普通に考えると「うるさいなぁ」と思うほうがサイレントマジョリティー(物言わぬ大多数の人)なのでは、と思うのが理由の一つです。 もう一つの理由、これが一番なのですが、選挙カーの看板/拡声器以外の車両レンタル、ガソリン代、運転手、ウグイスさんの日当は『公費負担』されるのです。今回の周南市議会議員選挙の場合、計算してみると、7日間公費負担の上限まで使うと、ひとりの候補者あたり最大約80万円も負担されるのです。これ、税金です。今回立候補する予定の40名が全員選挙カーを使ってMAXまで申請すれば合計3,200万円です。これ、税金です。1週間で3,200万円の税金を選挙カーのために使って、なんぼ投票率がアップしますか?地方の市議会議員選挙だけでこの税金が使われる可能性があるので、世の中の選挙で選挙カーに使われるお金を合わせたら恐ろしい金額になりまっせ。それを福祉に回せよ!っていう話です。 これだけの税金を使う選挙カーは、公職選挙法で使ってもいい、と定めらていますが、別にやらんでもいいので私は無駄な税金は自分一人だけでも使わないで、とにかくお金がかからない選挙にしたいので使いません。 じゃあどうやって自分をアピールするのか?その答えが「自分の足で走って『視覚』で訴える」ことなのです。まあ、無謀です。自分の身体と相談しながら頑張りますが、これでも一応広告宣伝やビジュアル戦略のプロです。人間の五感の中で一番印象に残るのは「視覚」です。デメリットを補って上回るメリットがあると踏んでいます。 めちゃくちゃアナログですが、その分インターネットで最先端の発信方法とのハイブリッド作戦です。 三分一幸治について