周南フィルハーモニー管弦楽団と共に sanbuichi-koji, 2024年7月24日2024年7月24日 「オーケストラのある街 周南」を目指して2014年に結成された、周南フィルハーモニー管弦楽団。市民オーケストラを周南市に定着させるために、当時の徳山海陸(株)の藤井社長の強い後押しで実現し、年に必ず2回は定期演奏会を文化会館で開催する目標で、まずはデビュー演奏会が2014年の4月に決まりました。 その際、ポスターやチラシ、チケット、プログラムのデザインを私が担当することになり、コンサート開催の打ち合わせにも加わって周南フィルとの長〜いお付き合いが始まりました。そして今年で10年目、9月に10周年、第20回目の定期演奏会が行われます。クラシックの演奏会のポスターやチラシは、一般的にはオーケストラや指揮者のビジュアル中心のデザインが多いけど、自分が関わる以上、何か違った感じになるようにしたかったので、演奏会のメインの楽曲のイメージにあったビジュアルのデザインをはじめ、毎回相当こだわっています。20年を振り返ってみます。 デビュー演奏会は、実は一番難しかった。演奏しているビジュアルがまだ無いので、イメージのみ。 第1回定期演奏会。ヴィヴァルディー「四季」より“秋”をイメージ。まだ団員が少ない頃のステージ写真。 第2回定期演奏会。「モーツァルト交響曲第41番 ジュピター」宇宙っぽく。 第3回定期演奏会。メンデルスゾーン「フィンガルの洞窟」のイメージです。 第4回定期演奏会。タイトルを縦に使って今までとちょっと違う雰囲気に。 第5回定期演奏会。ヴィヴァルディー「四季」より“夏”がメイン曲につき、森林浴っぽく。 第6回定期演奏会。メンデルスゾーン「交響曲第4番 イタリア」メイン。イタリアのベニスの美しい港町の風景を。 第7回定期演奏会。毎回の演奏会の現場には必ず自分でステージの演奏風景を撮影し、次回のチラシのデザインのために使います。 第8回定期演奏会。周南フィルの団長から、チラシのイメージのリクエストがある時も。 第9回定期演奏会。クラシックの場合、ヨーロッパの教会がビジュアルのイメージになることが多いかも。 第10回定期演奏会。10回記念公演は、「周南市」を全面に出したビジュアル。 第11回定期演奏会。前回に引き続き、周南市を全面に。文化会館メインで。 第12回定期演奏会。ベートーヴェン生誕250年記念の演奏会は、コロナ拡大により中止になりました。 第13回定期演奏会。ムソルグスキー「展覧会の絵」に出てくるキエフの大門をイラストで描きました。 第14回定期演奏会。バッハ像の画像は、きちんと有料サイトから購入して使用です。 第15回定期演奏会。このタイミングから、チラシは周南フィルの方が自らデザインされるようになって、私はプログラム(8ページ)のみデザインしています。本当はチラシも統一デザインで担当したいんですけどね… 第16回定期演奏会。プログラムなので、あまり凝ったデザインの表紙では無いです(ちょっとシンプルすぎ?) 第17回定期演奏会。このCGは相当苦労しました。 第18回定期演奏会。ベートーヴェンがメイン。 第19回定期演奏会。ライン川の写真がなかなか見つからなくて苦労しましたが。プログラムは、4ページの時や8ページの時、今回の第20回定期演奏会は12ページのボリュームがあり、プログラムにここまでこだわるかっ!っていうくらいクオリティにこだわった立派なモノです。毎回、校正を7〜8回するので大変ですが(汗) 周南フィルハーモニー管弦楽団が演奏する曲は基本的にクラシックなので、デザインする時や演奏会本番の取材に行く際には、自前のレコードを聴き込んで『予習』して行く事が多いです。デザインする際に、曲のイメージを知っているのと知らないでは、やっぱり「何か」違う成果になるはずなのです。おかげでクラシックにも、相当詳しくなりました。 そういえば今日は、自分の62歳の誕生日でした。最近は歳をとるごとにカラダは若返ってるようで、まだまだ相当ムリができそうなんだけど、それに見合った仕事のボリュームが無いのが悲しいです(泣)。 日々の感想