今日は画像(静止画)生成AI sanbuichi-koji, 2025年1月9日 毎日デスクに座りっぱなしで編集作業をしているので、どうしてもネット関連のネタになってしまう。 動画生成AIにかなり興味を持っているが、その前に、仕事で一番使うことがありそうな「画像生成AI」にも触れてみよう。自分が脱サラでデザイン事務所を興した27〜8年前はインターネットも全くない時代で、グラフィックデザインの仕事が中心だったので、写真素材が必要な時には「レンタルポジ」というシステムが中心。使いたいイメージの写真をカタログで見つけて、レンタルして郵送で送られてきたポジフィルムを自分でスキャナーで読み込んでデジタル化して使う、という今考えたら恐ろしく面倒臭いことをしていた。しかもレンタル料も1点6万円ほどで、これも今考えたらバカみたいに高い。でもそういう時代だったから仕方ない。インターネットが普及して「デジタル素材集」のような写真素材集が普及。ジャンル別に、200点ほどの高解像度の写真が1万円ぐらいで手に入った。その頃はグラフィックデザインの仕事が相当忙しかったので、この素材集も100枚くらい購入した。それだけでも100万円くらいかかってるね…。でも時代は流れて、そんなデジタル素材集も古いフォーマットのCDに収録されているので今のアップル製のPCでは読むことができず、ゴミになってしまった。そんな写真素材で苦労した時代を嘲笑うかのように、今や写真素材は無料でも結構手に入るし、わずかな登録料で写真提供サイトに入会すると、無限に写真データを手に入れることができる。ただし、あくまでも「写真」なので、カメラマンがカメラで撮ったもの。本当に欲しいイメージ写真にはなかなか出会えない。そんなことを根底から覆したのが「画像生成AI」。椅子から転げ落ちるほどびっくりした。例えば、「日本の軽トラックがさつまいもを荷台に積んで農道を走る」と英語で入力すると どう見ても写真だけど、AIで生成された擬似写真。でもこんな都合の良い写真を探すのは至難の業。ホントは軽トラとさつまいもの大きさのスケールが合っていないので、異常に大きなさつまいもが満載!「収穫しながら」と付け加えると 軽トラックも実際の写真ではなく、微妙にメーカーやナンバーや車幅が変なところもあるけど、Photoshopで加工すればイメージ写真として十分に使える。背景に写っている民家がもう少し日本家屋っぽい方が欲しいけど、実際こんな景色もあるよな〜っていう写真になっている。 こんなのまで作ってくれる。「さつまいもを笑顔で収穫する日本の男女」と入力すると 完璧にさつまいものPRチラシや広告に使えるイメージ写真で、実際に存在しない人たち。こんな都合の良いイメージ写真を撮ろうとすると大変な労力がかかる。ただ、生成AIなので、コンピュータに入っていない情報以外のものには間違った写真も生成する。「日本の軽トラックを運転する男性」に対しては、 見事に助手席側から軽トラを運転する男性を広角で撮れてるけど、・・・左ハンドル!日本の自動車が右ハンドルという情報がまだ学習されていないけど面白い写真。 これから、一眼レフを持って自ら撮影するという機会がますます減るだろうなぁ。 日々の感想