プロの現場 wizzplanning, 2009年5月27日2024年4月1日 いや~いいものを見せてもらった。 東京で録音会社を経営しているVIVID PRODUCTIONSの西本憲吾社長(同級生デス)が、山口で録音の現場があるので見に来る?と言うので録音の現場の撮影に行ってみた。 もう目が終止釘付けで、本当にいいものを見せてもらった。今、間違いなく日本一クオリティの高い録音現場だろう。 録音の現場も時代はデジタル全盛で、マイクとパソコン1台あれば出来ない事は無いらしいが、彼は時代に逆行するように「本物の音」をどれだけ忠実に録音できるか、ということに人生を懸け始めた。 今回の録音には、オーディオケーブル等では国内で有数のACOUSTIC REVIVE社の石黒社長、ピアノの調律の世界では日本で5本の指に入るという倉田尚彦氏が同行して、周東町のパストラルホールで3日間に渡って行われているのだが、山口の片田舎でこんな録音をやるなんて、あ~見ておいて良かった。 録音機材も「これ高いんじゃろうなぁ~」と想像つくものばかりだが、特に今回の録音には、電源関係の効率やノイズ対策、制振対策、その他見ても何に使うかわからない機械の数々。本当に、「どんだけ対策やれば気が済むん?」と思うほど。多分電源ケーブル関係だけで数百万かかってる。 ピアノの調律も「プロの仕事」をまざまざと見せて頂いた。 ピアノって、毎日調律するらしい。しかもピアノって、バラバラになるところも初めて見た。ピアノが鍵盤楽器と言うよりは弦を叩く「打楽器」に近いこともよ~くわかった。調律に20時間もかけることも。とにかく今まで知らなかった世界。 今回録音した音はCDとなって世に出るわけだが、いつもジャケットはウチでデザインさせてもらうのだが、この現場を見た事で、「音」に対する認識がずいぶん変わった。 パストラルホールでこんな録音初めてだろう。 直径2センチ以上ある電源ケーブル。こんなの1mで数万円もする。 1台60万円のマイクをセッティングする憲吾社長。中に真空管が入っている。 全ての電源/コネクターの接点にカーボンを塗って密着度を高くする石黒社長。これだけでも確実に音質がアップするらしい。 見た事も無い物体。 調律の魔術師倉田サン。ピアノってこうなるんだ… しばらく見とれていました。 別室のモニタールームで音源のチェックや技術的な打ち合わせ。 未分類