DXという危険な言葉 wizzplanning, 2022年10月15日2024年3月9日 「DX成長分野を中心とした就職・転職支援のためのリカレント教育推進事業」の「ITスキルアップ講座」の動画の講師を来月から担当することになり、講座の入校式と別授業の見学をした。 DX=Digital Transformation。Xは、Transformationという言葉に「様々な要素をクロスする」という意味があるのでカタチがクロスの「X」を使うという、なんだか訳のわからない、説明しないと普通の人は?と思ってしまうような変な言葉。 文部科学省からの委託事業なので、授業形態も従来のリカレント授業と全く違う。まず一見ITっぽい、ところがやたらとモニターやPCやらマイクやらの機器が入り混じり、さらに別教室でリモートでも受講生が聞いている。 自分の担当する授業は、「ハイブリッド授業」という名の形態らしく、まず目の前に生身の人間の受講生が聞いていて、さらにWEBカメラで同時に自分の映像が別会場に流れ、そこでも受講生がいる二元生中継。 一体どこを向いて授業したらいいんじゃ?というのが第一印象。しかも見学した時にはマイクの音声が途中で途切れたり、講師が動いたらカメラが講師を追随しなくて何もない画面から音声だけ流れたり・・・。 しかも、ここからが本題。 動画のソフトはなんとAdobeのCreative CloudにログインしてPremiere Proを使わなきゃならん〜!という無茶苦茶なリクエスト。 事前にテキストを選んで全員に購入してもらうように提案したのだけど、書籍のテキストは使わず、PCの画面だけでやるそうな。 まるで新免マークのペーパードライバーに、いきなり最高峰のF-1レーシングカーを運転させるようなもの。 この講座の募集コメントは「IT基礎スキル、そしてITデジタルツールの実践的な活用方法を習得し、今、企業が必要とする、課題解決型DX人材になることを目指します。」だと。 SDGsとか、DXとか、本当に意味がわかっている人間がどれだけいるのか?大事なのはデジタル機器やソフトや目先の技術を使うことじゃなくて、発想の仕方や考え方を時代に合わせて柔軟に変化させることじゃないのかな〜。 これではますます機械やソフトに頼りっぱなしで独りでは何もできない人間を増やすだけじゃないだろうか。 まあ、やるからには自分のやり方で『楽しい授業』にするけどね。 未分類