微妙な調整 wizzplanning, 2007年6月20日2024年3月31日 名刺の出力で半日潰れてしまった。 テレビラジオで活躍するO氏の名刺で、数年前にデザインし、デザインも相当こだわった(見た目は異常にシンプル)けど、素材もエスプリコートという特殊紙を使った。 何年か毎に刷り増しを依頼されるので、今日はいつものように断裁機にかける前の出力をしていたが、何かおかしい。印刷をしない部分が妙に汚れているように見える。 普通の人が見ても分からないくらいの、ほんの少しの微妙な汚れ。 マイクロスコープ(印刷の網点のチェックの時に使う道具)で見てみると、網点よりもはるかに小さい点が無数に用紙の白い部分に載っている。0.0001ミリぐらいか?肉眼では全く見えない。 ゼロックスの出力機の性能は世界一だと思うが、印刷設定をどう変えても症状が治らないのでサービスマンを呼ぶ。他の用紙では全く問題無いのに、エスプリコートというツルツルのコート系の紙にはどうしても症状が発生する。 普段出力する時は気が付かなかったが、マイクロスコープで印刷面を注意深く観察してみると、イエローのドットで出来た「あるパターン」が全ての印刷物に発見できた。一見すると何も印刷されてない白い部分にもこのイエローのパターンがある。 サービスマンに聞いてみると、紙幣などを違法にコピーしても、このドットで機種が分かるのではないか、という予想。確かに一理ある。 熱でトナー定着させるレーザープリンターは、湿度によって微妙に影響が出る。それに紙そのものがパルプで出来ているから「呼吸」しているので梅雨時期は水分を多く含むので印刷前と後では紙自体の大きさも変わる。冬は乾燥しすぎて静電気でホコリを吸ってしまう。 今日はサービスマンに設定をいろいろ調整してもらって症状はかなり改善されたが、おかげで昼から全く仕事にならなかった。 未分類