デザインコンペの歪んだ形 wizzplanning, 2006年3月30日2024年3月30日 昨日はデザイン協会のN副会長と、協会の今後についていろいろ話したが、結局あまり難しい事をやっても担当理事に負担がかかるだけだし、デザインの認識を社会に浸透させる事と、著作権等デザイナーの権利を守るような活動を外部に対してする事も必要だが、社団法人の縛りの中で非常に動きにくくなっていることは事実。 話の中で、デザインコンペの話題になり、デザインコンペをするのは良いけど、いいかげんな審査方法だったり、素人が審査員だったり、デザイナーを舐めているとしか思えないようなコンペもあり、募集する側のモラルが低下しているのも問題ですね、というところに落ち着いた。 そういえば、山口県でも毎年のように県外広報誌のデザインコンペの案内があり、これは1年間の契約で、制作の範囲や期間から見ても個人で出来るような内容ではなく、自分も過去には周南地区のデザイナーとチームを組んでコンペに参加しようとした時期があった。でもよく考えると、コンペで決める意味は、競ってよりコンセプトやクオリティの高いものを採用するということだから、毎年制作者を替える必要はなく、結局コンペで勝っても1年経ったら「はい交代~」と言ってお払い箱になるやり方が良いのか? 行政からすれば、1社集中にしたくないために便宜上デザインコンペということにしている、とも考えられる。なぜなら、年間の制作費としては決して高い金額ではないから。無理して参加して委託を承けても、金額以上の労力を提供しなければならない現実がある。 それでも仕事が欲しいから、デザインを外注してでもコンペに参加する会社。それが悪いとは言えないが、悪循環の繰り返しには間違いない。 未分類