ネーミング作業 wizzplanning, 2006年2月28日2024年3月30日 久しぶりにネーミング作業に時間を費やした。 まだ正式にネーミングの依頼を受けた訳ではないが、ちょうど考えている最中に別の仕事の納品があり、独立する前に勤めていた会社に行った。 もう16年も前になるが、この会社の本社ビルを新築し、ショールームのネーミングを担当したことを思い出した。 当時のクルマのショールームとしては画期的なコンセプトを持ったものだったので、ネーミング作業も斬新なモノを求められて、結構難航した。プレゼンテーションという言葉がその当時あったかどうかは覚えていないが、自分が絶対に通したいネーミングを社長に説得する為に、当時かなり奇抜な手段を使った。 そもそもどんなネーミングを付けても、判断する側は会社の幹部なので良い悪いの評価ができない。そこで当時の本社に勤務する100名以上の社員全員にネーミングのコンセプトを一人一人話して納得してもらい、捺印してもらって真っ赤になった企画書を幹部会で提出した。当然すんなり決まったが、今でもその企画書は自分の宝物として大事に保管している。 そもそもマークやネーミングは、最初からみんなが納得するものほどつまらない。少し「何か」引っかかる方が、絶対に良くなっていく。その「何か」を見つける作業が大変なのだが、経験とかセンスの他に強引さとか演技力も大事で、かなりのエネルギーが必要になる。 今日も事務所でかなりの時間をかけてスタッフの萩原とバカ話をしながら案を出してみたり、図書館に行ってみたり(閉まっていたが…)したが、「これ!」っていう言葉が出てこないと、気持ち悪くなる。 まさに身を削って生み出す苦しみなのである。 未分類