道の駅=トイレの駅 wizzplanning, 2011年6月28日2024年4月3日 第2回西部道の駅見直し検討会の議事録が公開されていたので読んでみた。 地元の代表として一生懸命立ち上げに関わって来た熱心な委員の方と、冷静に数字や他の道の駅の実績を(これも数字)鑑みて計画を修正しようと進める学識者の対決という図式だった。 地域の人が道の駅に望むものは、優先順位を付けるなら「物が売れてみんなが元気になったらいいなあ」という事で、施設の規模や建築デザインは二の次三の次、それは確かにそうだと思う。 ならば、 「物を売る」ために何が必要か、言い換えれば、お客さんが買いたくなるような商品を生み出すためにどんな努力をしているか? ここでデザインというと範疇が広すぎて逆にわかりにくくなるが、デザインの要素のひとつである「アイデア」が一番重要になると思う。 いろんな道の駅の物販コーナーを見て回って、「これは売れんじゃろ~」と直感で思う商品がたくさんあるけど、同時に、「お金を出して買っていただく商品なのに、このクオリティはお客をナメている」とも思う。 これは全国的に同じような傾向があると思うが、同じような商品を作っても、ネーミングや商品訴求の仕方がちょっと違うだけで全く売上げが変わるということの実感が無いだけ。 生産者の方々はデザイナーなんか知らないし、デザイナーも生産者の方々と普通は接点が無い。 本当はデザイナーも、実際にお客さんに物を売ったり買ったりする経験が無いとデザインは出来ないと思うけど。 特に農産物や加工品に関しては、一番重要な部分が軽視されているだけに、なんか歯がゆい。 この西部道の駅見直し検討委員会の議事録の中で全く触れられていないのが本当に不思議で、道の駅で何よりも一番重要にしないといけない(と自分は思っている)部分は、 「トイレ」。 道の駅は物を買う前に、トイレをしにくる場所でしょ この道の駅、広~い駐車場にトイレがポツンとあるだけ。究極の道の駅! 九州で人気ナンバーワンの道の駅「七城メロンドーム」この手前のメロンが全部トイレ。 道の駅のコンセプトは、ドライブの休憩やトイレに立ち寄れるドライブインの考え方を発展させて複合施設にしたものだから、トイレを重要視せずして有り得ないと思うし、「なんかすごいトイレ」を作った方が特産品を創るより早いんじゃない? 一見豪華なこういうタイプの道の駅は、1階はにぎわっているが2階には誰も人が居なかった。 未分類