プラズマテレビの罪と罰 wizzplanning, 2005年10月16日2024年3月29日 本当にプラズマテレビを開発するメーカーには腹が立つ。 一般人の一生の買い物の中で、家は最も高い一生モノの買い物だが、それに続く買い物として、クルマがあった。 プラズマディスプレイが民生用に売り出された最初のモデル、パイオニアの1号機は50インチのモデルが250万円だったのだ。まだ今からほんの6~7年前のこと。 この価格は、完全に中級クラスの小型車の価格なので、私などは、遂にテレビは家電の枠から外れるのか!と思ったものだ。 それからパイオニアの2号機が一気に168万円になって、本当に「安くなった!」と思って自宅用に購入した。クライアントに勧められたせいもあるが、50インチの薄型テレビは、持つ喜びこそが大事なのだ、と自分に言い聞かせた。 そして事務所を新しく開設して、パイオニアの3号機をプレゼン用に購入した。実際の購入価格は、2号機の約半分近く…。 この時点で、嫌な予感がしていた。 プラズマテレビが出たばかりの頃は、確かに誰もが手を出せる商品ではなく、夢のテレビとして扱われていた。そして、もし万が一、プラズマテレビが1インチ1万円に近くなれば、一般庶民でも手が届くのではないか…というのが業界の見方だった。 しかしその万が一が、あっけなく実現し、今や2004年のモデルなどは、インターネットの価格ドットコムでは、50インチが398,000円などという人をバカにした値段で売る店さえ出現している。 これは販売店に責任があるわけではなく、絶対にメーカーの責任である。 せっかく開発しても安売りすることで商品自体の価値も下がり、クルマでもモデルチェンジは4年に1回なのに、毎年毎年バカみたいに新しいモデルを発売する。結局プラズマテレビは、ブラウン管テレビ並にまだ値段が下がるはずなので、持つ喜びなど抱けるわけもなく、ただ大きくて薄いだけのテレビになった。 技術的には有機ELのパネルを持ったテレビが次世代にすぐ控えているので、これが実現すると、スクリーンのような極薄のテレビが実現し、現行のプラズマテレビは、ただ重たいだけの邪魔者になる…。 本当に、これだけ値崩れの激しい動きは、携帯電話以来ではないか? 携帯電話も、出始めには今の携帯依存社会を誰も予想できなかったように、来年には地上デジタル放送を控えて、テレビ業界も何が起こるか全くわからないと言っても過言ではないだろう。 テレビだけを見る目的なら、プラズマなんか必要なし!(2台も持っている者の本音) 未分類