オリンピックエンブレム、決定案の奥深さ。 wizzplanning, 2016年4月28日 オリンピックエンブレム、A候補に決まって本当に良かったと思う。 決まった後だから自由に講評してもいいと思うけど、A候補とBCD候補ではデザインの次元が違いすぎると思う。 [img]http://www.wizzplanning.com/uploads/img5721fae878434.jpg[/img] A案を解析すると、このエンブレム、正方形と2つの長方形、3種類の素材だけで構成されている。 パッと見るとパラリンピックの方は完全シンメトリー、オリンピックの方もシンメトリーかと思いきや微妙に違う、なので若干の違和感。パラリンピックと同じようにデザインすればシンメトリーになりそうだけど、輪の中の白い部分を花のように見せるためには3種類のパーツでは多分不可能。 この市松模様の配置、ものすごぉ~く複雑に計算して何か建築のようなデザインだと思う。3つの四角形が造る角度や連続した四角形が造る多角形は、黄金比の様に全てに関連性があり、従来のシンボルマーク/ロゴマークをデザインする発想では絶対にたどり着かないデザインだと思った。作者は専門家中の専門家、プロ中のプロだと思う。グラフィックソフトでチョロチョロッと「パソコンが創ってくれた」デザインとは完全に一線を画すものだと思う。 こういう完璧に計算されたデザイン大好き! 多分、今後、「こうやったらこう見える」というバリエーションが無限に出て来て、あっと驚くような展開になると想像できる。 これ建築にも応用されると思う。 日本のデザインの価値は最初のエンブレムの失態で後退したけど、このデザインはひょっとすると歴史に刻まれるようなデザインになるかもしれない。 未分類