ユニークベニューという考え方。 wizzplanning, 2016年4月7日2024年4月9日 市のホームページに、「ユニークベニュー調査業務委託事業報告書」という見慣れない項目があったので熟読してみた。 ユニークベニューとは、「特別な(ユニーク)会場(ベニュー)」の意味で、美術館や博物館、歴史的建造物などで、会議やレセプションを開くことで特別感や地域の特性を演出できる会場、という考え方というものだった。 この考え方は欧州で生まれた考え方で、イベントや見本市を開く企業や行政機関、学会が施設に利用料を支払うやり方、ロンドン自然史博物館は年間約160回貸し出し、約3億円の収入がある。(ネットの資料から引用) 周南市は、コンベンションシティを目指すところからこの「ユニークベニュー」を検討して業者に業務委託して調査し、周南での可能性を検討して市内資源を洗い出した報告書が掲載されていた。 結局、過去に数えきれないほど議論されて来た「周南市の地域資源の確認作業や将来性やイベントのアイデア」を名前を変えて「なぞった」感じにしか思えない…。 業務委託をする相手は市外の業者なので、業者目線で見たら「新しいことに1から取り組んでいる感」があるのかもしれないけど、マクロ的に見たら狭い周南市、隅から隅まで掘り下げてもそんなに「ユニークベニュー」ができるような新しい地域資源は発掘できるはずもなく、落ち着くところに必ず落ち着く。 そして誰もが「ある資源を利用して」「出来る範囲で」いろんなことを考えるから、全国に誇れるような画期的なものが生まれない。 周南市で言えば、何も無いところに徳山動物園を造ったり、住民が猛反対する中で競艇場を造ったりというような、「地域資源になるモノ自体をゼロから創る」レベルが違う程のアイデアが無いから報告書をいくら読んでも「これはすごい」と思う部分がどこにも見当たらないのだ。 本当に周南市が全国に誇れるようなユニークベニューを実現するために必要なことは、 いろんな意味で『政治力』だと思う。 未分類