デジタルの落とし穴。

昨日の母校の野球応援は、半分ストレス発散的な目的もあったんだけど、幸いにして野球場にいる時は一切電話がかかって来なかった。

ところが事務所に帰ると同時に嵐のような電話攻撃で一気に戦闘態勢に。 クライアントの要求はいつも「急」に「なんとかして」的なことが多い。それはいつの時代も変わらない。 コンピューターでのデザインが普及して、ある程度のスキルを持ったデザイナーなら難易度の低いデザインには本当に時間をかけなくて済む時代になった。 でもそうは言っても、レイアウトを1ミリ動かすのに数時間かかることもある。

昔は若いスタッフに「コンピューターでいきなりデザインするな、まず手で描いてから」と指導してきたし、今でも新規のデザイン物は出来るだけ『手で』ラフから始めることが多いが、横着をしていきなりコンピューターで始めると、結果的に時間がかかるのだ。 これがデジタルの落とし穴。 結局ほとんどのデザイナーは、コンピューターに「創らされている」のだ。