周南で一番ツルを愛した男が伝説になった。 wizzplanning, 2014年2月5日2024年4月9日 今日の夕方のKRYのスクープアップ山口で、先日56歳で急逝された則安進さんを特集していた。 則安さんとはFacebookで数年前に知り合った。写真とツルという共通の話題で交流したり、実際に八代でお会いていろんなツルの話しを聞かせてもらったが、とにかくツルに対する愛情があふれている方だった。 ツルが飛来している時期は、ほぼ毎日朝から八代でカメラを据えてツルの写真を撮って、ご自身のブログに掲載されていた。 八代のツルは、一般の人が見学に行っても日中はほとんど動きが無く、しかも肉眼ではほとんど見えないような遠くで過ごすので、知っている人はまず日中には観に行かない。朝ねぐらから飛んで来る時と、夕方またねぐらに飛んで帰る時しか「大きく動かない」ので、シャッターチャンスもごく短い時間しか無い。 そんなことも全部則安さんに教えてもらった。 則安さんは、多分毎日々数百カットのシャッターを押していたと思う。写真の腕もツルに関しては則安さんの右に出る人は居ないだろう。ツルの生体・行動を知り尽くしているので「予知シャッター」が出来る数少ない方だった。 自分が『空からつなぐ人文字しゅうなん』の企画をした時も、ご夫婦でわざわざ熊毛の赤松ヶ原の展望台に登ってセスナに向かって手を振ってくださった。後で撮ったビデオを確認したら、則安さん自身も自分のセスナをカメラで撮りまくっていたので、いつか写真を見せてもらいたかった。 先月、則安さんの「ツルに魅せられた男の記憶」というブログがいきなり更新されなくなった。毎日楽しみにしていて、このブログを見たら毎日のツルの様子が手に取る様にわかるブログだった。そうしたら奥様が代筆で、則安さんが急逝されたことをブログに更新された。その日もツルの撮影の最中に心臓発作で倒れたということだった。常日頃から、ツルを見ながら死ねたら本望と言いつづけて本当になりました、という文字に、思わず涙が出そうになった。 まだ56歳、あまりにも若い訃報だった。 間違いなく周南で一番ツルを愛した男だった。合掌。 未分類