古臭い契約制度。 wizzplanning, 2013年10月2日2024年4月9日 この国で間違っていることがある。 契約の仕方。 行政に関わったり、国や県・市の機関と契約する際に必ず嫌な思いをする。 入札、随意契約、見積もりあわせ、相見積り。 クリエイティブな案件でこれを持ち出されると本当にやりきれない。 担当部署では了解済みの案件でも、形だけは相見積りが条件なので・・・と言われると、一生懸命それこそ命を削って考えたアイデアや制作物は「モノ」と一緒なのか?と悲しくなる。 そこにあるのは、「なにか言われた時に・・・」という理由だけ。 昔はみんな相当あくどい事をやっていたんだろう、ということは容易に想像できる。 むしろデザイナーが創造するものは、知的所有権の産物なので『権利』に近い。 デザインやクリエイティブな案件に入札制度を持ち込むとロクな事が無いのは、印刷業界が自ら価格競争をして価格を下げまくって業界を縮小させた事でみんなわかっているはずだ。 赤字を出してでも入札して仕事を承けたい、という法外に安い金額でも落札させて仕事を発注する側の責任も大きいと思う。こんな歪んだ入札制度/契約制度を続けていたら日本は本当に立ち直れなくなるだろう。 だいたい日本人は「高い」「安い」でしかモノの価値がわからない気質があって、そのものの価値がわからないから比較する事でしか価値を見いだせない。 さらに、前例が無いから評価できない、とか。 自分たちは前例が無いことをやる(できる)から価値があるのであって、イノベーションを起こす人や企業は必ず前例の無い事をやっている。 古臭い考え方や古い体質の組織のせいでわが街や国の振興が妨げられるとしたら、こんな愚かな事はない。 契約に関わる人は、きちんと『良い』『悪い』を判断できる価値基準(目)を養ってください。 未分類