デザインと政治。 wizzplanning, 2013年7月22日2024年4月9日 参院選の結果は予想通りの低投票率で、「平和ボケ」している日本がそのまま数字になって表れたという感じだが、唯一注目していた比例区の船曳鴻紅さんが信じられないくらいの少ない得票数(8000弱)だったのでショックだった。 本人も、『獲得票数が立候補の判断を疑われそうなほど少なく・・・力不足を露呈しました』という感想のメールを頂いたのだが、デザイン業界初の政界進出には高い高い壁があると言わざるを得ない結果だった。 本人は「みんなの党」からの立候補なんだけど、完全に独自路線『デザインで日本を変える』という主張なので、なんでみんなの党なんだろう?と思っていた。国政選挙は政党に属していないと戦えない事情がある・・というもの何となく腑に落ちない。 結局選挙なんて乱暴な言い方をすると「人気合戦」なので、有名人やタレントの方が強いのだ。 「元気があれば何でも出来る!1.2.3.ダァー!」と言って35万票も獲るアントニオ猪木と維新の党との関係性なんか誰も気にしていない。 最後に、船曳さんからのメッセージを引用しておきます。 ・・・・・・・・・(以下引用) 立候補したことで、私は何をすればよいのか、自分の立ち位置がおぼろげながら見えてまいりました。政治とは、日々の生活の同一線上にあるものであり、議会や行政が別次元のものでよいはずがありません。私はデザインの力とは、現場でコトの背後に潜む課題を見つけ出し、その解決を図るアイディア力だと思っています。その意味で、たとえ議員という立場でなくとも、多くの声を政治の場に届けることはできるはずです。 残念ながら、これまでデザイン界はそのような機運を持つことがありませんでした。最大の理由は、「デザイン」をクリエイトする人間は何よりオリジナリティを求められるのであり、衆をなすような愚は自らのアイデンティティを否定するに等しい行為という考えがあると思います。 しかし、日本がグローバルな競争の中でこれから生き残っていくには、生産するモノ自身のクオリティを高く保持しなければなりません。そのためには「文化とイノベーションの力」が最重要な課題となります。 今、日本の製造業には、高度な技術力、新鮮な企画開発力、力強い発信力という「三本の矢」が求められています。そしてそれを海外との競争にも耐えうるものとするためには、一企業、一産地にとどまらないメタ・レベルの戦略を立てなければなりません。 そのような新しい仕組み作りを、皆さまとご一緒に考えていきたいと思います。 私は純粋に、「デザインの力で、この国をより美しく、サステナブルにする」という思いを貫きます。ぜひ今後とも、皆さまのご意見をお寄せいただきたく、何卒よろしくお願い申しあげます。 未分類