降りろと言われれば降りるけどね。 wizzplanning, 2007年12月4日2024年3月31日 昨日ラジオ番組の収録を終えて少し関係者と話したが、番組のコンセプトや方向性が出演者の中で少しずつ違ってきているので、今後は三分一さんに負担が大きいのであれば、いつ降りても自由ですよみたいな言い方をされた。 冗談じゃない。最初ものすごく悩んだあげくに引き受ける決心をしてまだ2ヶ月でっせ!まあ自分で聴いてもたいして面白くないからしょうがないかね~。 毎回番組の内容の反省会も何もやらず、ディレクターも実質的に不在で、客観的な意見を誰も言わない。自分の担当するコーナーは完全に自分任せで、そりゃ毎回ネタ集めに大変なので週によっては内容の濃い薄いにものすごく差がある。場合によってはその道のプロに2時間ぐらい取材してレクチャーを受けて自分の中で完全に消化してから番組で話す時間が正味5、6分!こんなの毎回やってたらオレ破産だね。 自分的には、すごく勉強になる事もある。昨日の内容などは投資信託だったので、専門家にじっくり話を聞いて勉強すればするほど興味が湧くし、特に投資信託などは、知らない人はバカを見る典型的なモノだろう。それすらあまり興味が無かった今までの自分はバカだったかな。 だいたい自分は、今だったらネットで何でも調べられる事を、さも自分が知っているかのようにラジオで話す事が良いとは思わない。 この辺が、デザインの仕事の場合の創作活動はカタチなり意匠が残るので、他人のデザインを流用すると著作権侵害で最悪の場合訴えられるが、ラジオの場合はよほどの事が無い限りサラッと流れてしまうので、いちいち情報の出所を追求する者はいない。業界の意識の違いだろう。従って、サラッと流れてしまうソースの為のネタは他人の作った情報で十分なのか? それよりも一番問題なのは、多分世の中で一番ラジオを聞かない「親父」世代がこの番組のターゲットだということ。 最初から「親父限定」で良いということで常に親父向けにネタを集めてきたつもりだが、放送局には社外モニターなる制度があって、その局で放送される全部の番組を聞いたリスナーから意見がモニターされる。自分の出ている番組については、あまりにも親父に限定されすぎているので、違う年代にも当てはまる内容にした方がいいという意見もあるらしい。 でもこれって、当初のコンセプトからすれば喜ばしいのでは?だいたい日曜の夕方5時に親父はラジオを聴かないって! 今回10数年ぶりにラジオ番組に携わって、自分はこの業界向きではないとあらためて思った。 放送局の場合、電波が流れない時間というのはあり得ない事で、自社で番組が制作できない場合は中央の番組を買って流す。オールナイトニッポンとかはこの典型。ウチの事務所でも常にラジオ(残念ながら他局!)が付きっぱなしで、別に一生懸命聴いている訳ではない。多分放送局は長年の慣習で、タイムスケジュールを埋める事に精一杯でいちいち一つの番組を作るのにそんなに手間ひまかけている余裕は無いのだ。いくら内容が薄っぺらくても… でも近い将来、このローカル放送局のシステム(スポット料金又は番組提供料金で放送局を維持するシステム)は崩壊するだろう。もはや聴きたい人は内容を選んで好きな番組だけをネットからダウンロードするし、自分もiPodにはポッドキャストからネットラジオをダウンロードして長距離ドライブの暇つぶしにしている。そしてそのネットラジオでは、自分で集めた情報か自分自身の言葉しかしゃべれない著作権の縛りが付いてくる。 地元の放送局も、生き残るためにはもう少し番組の作り方を考えないといけないだろう。 未分類