無理矢理こじつけた話 wizzplanning, 2007年6月5日2024年3月31日 ハニカミ王子石川クンについて・・・ デザインと何の関係も無いように思えるが、実は「時代」が生んだヒーローという面から見れば、妙に関係あるように思える。 25年前くらいに大学のゴルフ部で競技ゴルフを真剣にやっていた頃は、プロなんて夢のまた夢、自分の大学からはツアープロは未だに出ていないが、当時、学生三羽ガラス(倉本/湯原/羽川)が彗星のごとくプロデビューし大学のゴルフ部が人気だった頃、一人プロゴルファーにするには2億かかると言われていた。当時の金で2億!それぐらい「ぼっちゃん」でないとまともな練習は出来ないし、レッスンプロにも習えない、と。 自分は貧乏学生で、平日は学校のグラウンドで練習し、週末になると契約しているゴルフ場へキャディーのバイトに行き、朝暗い時からキャディーを終えてから日が暮れるまでラウンドさせてもらうという環境だったが、金持ち坊ちゃんが通う大学のゴルフ部は、レッスンプロに習い、試合には自分の外車で乗り付けるというヤツもいた。 そんな時代だから、プロのトーナメントで運営スタッフのバイトをしたり、プロのキャディーも何回も経験した。とにかくプロの技は次元が違うのである。それくらい凄い。 石川クンに戻る。あの試合はテレビで見ていたが、女子の試合ならアマ時代の宮里藍ちゃんが以前勝ったが、男子のトーナメントでは絶対にあり得ない!と思っていた。よく頑張ったけど、所詮高校生だな…という結果になるだろう、と120%思っていた。今でもあり得ないことだと思っている。プロゴルファーになるのに死にものぐるいで努力して、そのなかからツアー競技に出れるのもほんの一握り。ツアーに出ても1回だけでも優勝できるプロは年間10人かそこら。 こ、高校1年生が勝つか~普通!! でも昔と違うことが一つだけある。それはクラブとボールの性能が飛躍的に進歩して、高校生でも300ヤード飛ばすことが可能になったこと。昔のようにパーシモンのドライバーと糸巻きのボールでは、250ヤードも飛べば凄いのだから。 ここでデザインの話に無理矢理持って来ると、昔ならたとえば丸一日かかった「図案化」という作業が、わずか数秒で出来てしまうこともある。それも何枚も同じものが。従って、今の時代ならばフィニッシュまで制作する時間が短くて済むのだから、もっとデザインのコンセプトを考えたり企画したりアイデアを練るために時間がかけられるはず。パソコンの前に貼り付いている事自体あり得ないんじゃないだろうか。結局人間は便利なものがあるとすぐに楽をして努力をしなくなる。 ハニカミ王子も目に見えないところで死にものぐるいで練習してるから、高校生でもあれだけの偉業をやってのけれるはずで、華やかな場面だけを見て「なんだ、あんな簡単にプロゴルファーに勝てるんだ」と大勘違いをするヤツが今からは確実に増えることが恐ろしい。 未分類