10年経って。 wizzplanning, 2007年1月16日2024年3月31日 ようやく事務所の大掃除も一段落し、大量のゴミを処分してスカスカになった事務所で仕事モードに入ってきた。 今年の3月末で、脱サラして事務所を開設して丸10年となる。まだ自分の目標としているデザイン事務所像には手が届いていないが、次の10年間が勝負なんだろうか? 見渡してみればこの業種も、自分より年長のデザイナーよりも年下のデザイナーの方がはるかに多くなった。ただし、「業界」を成しているかと言えば、言いがたい。 自分がサラリーマンから転身してデザインを生業としようと思った背景は、好きな事を仕事にしたい、という理由もあるが、腕一つで頑張って、当時よりもいい生活がしたい、と思ったから。 当然、独立すれば個人事業主になるから、10年のうちには決算書を作ってみると予想以上に税金を払わなくてはならず、びっくりしたこともあった。「節税」という事を何もしないのはバカらしいと気が付いたのはここ数年。それでも、きちんと税金や年金を払ってはじめて社会人。デザイナーは資格が必要ない業種なので、そこだけは最低限の義務だと思っていた。 ところが、地元の若いフリーのデザイナーの中には、国民年金すら払っていない者が居るという話を聞いた。お金がないとか余裕が無いとかが理由らしいが、それだったらきちんと会社に勤めるべきである。税金や自分の年金も納める事が出来ないで一人前のプロのような顔をして格好だけ付けないで欲しい。プロになるには10年早い。 個人事業主になると申告や税金、社会保険など全部自分でやらないといけないし、とてもややこしい。 少なくとも同世代のデザイナーや年長者達は、みんなきちんとやってきたからデザイナーの「業界」の一員だった。今は、全員とは言わないが、自分の事しか考えない人達が勝手な価値判断で社会通念を無視してプロと名乗って仕事をしている。 彼らから言わせたら、自分達はごちゃごちゃうるさい事を言うおっさんなのだろう。 これだから「デザイン業界」がまとまらない。 未分類