取り残された看板 wizzplanning, 2006年9月26日2024年3月31日 先日伺った時に先方が忙しくて取材できなかった岩国のお菓子屋に再度今日訪問した。 ここへ伺うのは三度目だが、だんだん主人の経営方針がわかってきた。現在の主人は二代目で、息子さんの三代目が修行から帰ってきてお菓子作りのチーフとして頑張っている。今日はタイミングが良かったので、主人と奥さんとたっぷり話をする事が出来た。デザイン協会を通じて知り合ったことは本当に偶然だが、やり方によってはこのお菓子屋は本当に成功すると思うので、見届けたいという気持ちもある。ただ現在は、主人は革新的なアイデアを取り入れる事には慎重なので、このへんをどう切り崩すかがポイントになる。 今日もだが、最近は遠方での打ち合わせが多いのでクルマに乗っている時間が多く、職業柄看板やサインの類いを注意して見ている。今日の帰り道、まさにダメダメ看板の見本みたいなモノがあったので、一旦通り過ぎたが引き返して写真を撮った。 おそらく元は中古車の展示場を備えたモータース屋だろう。事務所を引き払ってから相当時間が経っている様子だが、放ったらかしにされた看板の文句がむなしい。多分営業していた時も、看板に書いてある事なんか思ってないのだろう。本当にお客さんにそういう気持ちで営業していたら、潰れているはずがない。 今、広島でクルマ関係の店舗のVIやら展示場のサイン類の提案をしているのだが、大体この業界のオーナーは店舗を派手に派手に、そして大きな大きな文字でアピールする傾向がある。もともとクルマ業界で育った自分は、今にして思うと、派手派手な店ほど入りにくいものはない。かといって何もないのも問題だが、「活気がある、明るい」店と「逆にやりすぎてうさんくさい」店との程よいバランスを表現するために今いろいろ考えている。 ただし、5年、10年経つと必ず通用しなくなるので、最初から次の展開を考えてやらなければいけない。正解はないので難しい。 未分類