WBCとデザイン業に見る韓国の強さ wizzplanning, 2006年3月16日2024年3月30日 ワールドベースボールクラッシック、今日のテレビ中継は選手の一挙手一投足も見逃さずに観戦した。 仕事も大事だが、見るべきものは見てからやる、というのが自分のスタイル。これくらいの余裕が無いと良い仕事もできない。 このWBCでは、イチローのリーダーシップぶりが評価されているが、彼の立場はW杯の日本チームを引っ張るサッカーの中田英寿とだぶってしまった。自分のためでなく、自国の為に、なりふりかまわず奉仕する姿勢。小さい頃から野球は巨人ファンなので、松井には出て欲しかったが、結局自分の事しか考えなかった松井の評価は、自分の中では急落した。ナショナリズムよりもヤンキースで優勝する方が大事なのか…。 イチローの姿に感動しながら、これをデザインの業界に置き換えてみた。 今山口県デザイン協会では、県内の産業振興や次世代のデザイナーの為に、様々な事業を展開しているが、元来デザイン協会の事業はボランティア的な要素が強いので、現実的には盛り上がりに欠けている。自分がデザイン協会の一会員から理事に推薦され、何年間かは事業担当で相当自分の仕事を犠牲にしてきた。会長になってしまった今も、仕事とは別の部分で業界の為に何か貢献しなければいけないという使命感は持ち続けているが、その辺のオーラが協会員に伝わっていないのかもしれない。 ヒトが集まるからデザイン業界という業界が成立するのであって、デザイナーが勝手に自分の仕事しか見てないで個人活動ばかりやっていると、デザインという業界自体が社会的に認知されないので、いつまでたっても田舎のデザイナー(グラフィックデザインの場合は)はパソコンオタクと同じように見られても仕方が無い。 なぜ野球でも韓国が強いのかと言えば、ナショナリズムの捉え方が根本的に違うからで、全員がイチローみたいな気持ちで臨んでいるんだと思う。日本もアメリカも、韓国には勝てるだろう、と余裕をぶっこいてるうちに、抜かされて先に世界のトップに立たれてしまった。 これも全くデザインの世界にも当てはまる。今韓国のデザインは、国を挙げてデザイン政策をとっているので、人材が半端ではない。もう日本はとっくに抜かれている感じがする。日本のデザインは、いい意味でも悪い意味でも「個人主義」。この辺は、小さい頃からの教育も多いに関係していて、日韓の学生アンケートで、最も関心があるベスト3を挙げると、韓国は「勉強」「親」が上位なのに、日本は「芸能」とか「携帯」とかが上位で、「親」というのが全く無いというのを見た事がある。徴兵制度があるというのも絶対に無関係ではない。 今や日本は韓国に学ぶべき事が本当に多くなったと実感した。 未分類