カレンダーは、使われてなんぼ。 wizzplanning, 2005年10月15日2024年3月29日 数日前に、取引先のA社が2006年のオリジナルカレンダーを販促用に制作したいので制作費+印刷費を含めてプレゼンをしてくれないかと言われた。数社に声をかけているらしかった。 カレンダーというと、我が事務所でも年末になると山のように持ってこられて、ほとんどは全く開かずに処分してしまう。これこそ資源の無駄遣い以外の何物でもないのだが、とにかく大きなカレンダーは「邪魔」なのだ。 それに、どこにでもあるような既製品の下にちょこっと社名を刷り込んでいるようなカレンダーを頂いて、嬉しい人がどれだけいるか? 日本人にとってカレンダーは必要なモノだけど、使われなかったらこれほどみじめなものはない。 多分カレンダー産業全体で考えると、日本の世帯数の数倍の数のカレンダーが毎年作られるはず。そのなかから選んでもらえるモノを創るには、本当に機能性に優れているか、“楽しい・ためになる・癒される”等の付加価値がなければならない。 今回のプレゼンも、300部程度の少ロットのオリジナルカレンダー(13枚綴り)なので、印刷費も割高になるが、それ以上にアイデアやデザインが重要なので、機能性と楽しさをミックスさせたデザイン案と制作費の見積を付けて提出した。 自分でも、実現すれば面白いカレンダーとは思ったが、確かに高い制作費になるので、デザイン料を下げてまで請ける仕事ではないと思い、半ば諦めていたが、採用された。 内容のあるモノにはお金を払ってくれるクライアントだと、そりゃやる気も違ってくる。 多分このカレンダーなら、かなりの確立で使ってもらえるであろう。 「カレンダーは、使われてなんぼ。」 未分類