自動販売機デザインの可能性 wizzplanning, 2005年6月8日2024年3月29日 おげんきクリニックにオリジナルデザインの自動販売機を設置した。 先日の往診CARに続き、カッテイングシートでの加工第2弾だが、私もさすがに自動販売機は初めてだった。 しかし今日改めて気が付いたことがある。 こんなにデザインを伝える素材が街中にころがっているのに、ほとんど手つかずの状態。(少数だが、オリジナルのものも存在する。) 赤や青や派手なドリンクメーカーの自動販売機は、商店の店頭ではたしかに目立つが、公共の場所や和風の建築物の側では、景観を台無しにする箱でしかない。 大手ドリンクメーカー(真っ赤な自販機)は、ブランドイメージが崩れるので、オリジナルの装飾を禁止しているらしいが、ジュースの自動販売機を置かせてもらっているというよりも、置いてやっているという姿勢が見え見えで、何か感じ悪い。 今回のおげんきクリニックの自動販売機は、クリニック入口に設置したときに違和感の無いデザインを施工してもOKなら、というのが設置の条件だった。 結局クリニックはキリンビバレッジと契約し、真っ白の自動販売機が設置され、ウチが施工したが、どんなドリンクメーカーでも、自販機の機械自体は全部同じメーカーのモノを使っているらしいということと、今の自動販売機にはユーザーの立場からすれば致命的な?点があることがわかった。 予めデザインを決めるために自販機の図面を見せてもらったときに、前面にちょうどA3サイズのコマーシャルスペースがあったので、おげんきクリニックのキャラクターのパネルを何パターンか作って差し替えようと考えた。 ところがフロントパネルを開けるには、ドリンクを入れ替えるキーが無いと不可能なので、現実的には設置した場所の都合では変えられないのだ。 確かにいろんな自販機のコマーシャルスペース部分には、メーカーのキャンペーンのチラシが貼ってある。 あくまでメーカーの宣伝にしか使ってない。 これでいいのか?自動販売機! ジュースが売れそうな場所や人が集まる場所には、ずら~っと色とりどりの自販機が並んでいるが、景観デザインを考えたら、最悪。 自分のメーカーのことしか考えない自販機のデザインは、いくらブランドイメージを大切に…と言い訳をしても説得力がない。 他の自販機より目立って売れなければ意味がないと言っても、自販機自体が景観を損ねるので目立たないところに置かれて、結局売れないという悪循環もあるのに、だ。 今回、こんな楽しい自販機が実現することになったキリンビバレッジのイメージは、私の中では確実にアップした。 未分類