ブランドデザインの楽しい版 wizzplanning, 2005年5月6日2024年3月29日 5月4日、世間はゴールデンウイークのまっただ中だが、クライアントのクリニックがある周防大島へ。 おげんきクリニックという名前の付いたこのクリニックとは、もう1年以上のおつき合いをさせていただいている。 その日は、往診のために購入された自動車のカラーリングを施工した。 自動車のカラーリングは、何度も経験しているので特に目新しいモノではないが、このクリニックに関しては、私も新しいデザインの可能性を今までいろいろ発見させていただいた。 今ではデザインの仕事の中に「ブランド戦略」という言葉が生まれたほど、ブランドデザインは定着しているが、経営戦略としてのブランド戦略と、結果として本当にブランド戦略が成功したかを実感している事例は少ないのではなかろうか。 おげんきクリニックの場合は、私もまさかこんなになるとは思っても見なかったほどクリニックのアイデンティティーを訴求するモノが増えた。 クリニックの先生のやりたいことと、私の中でのブランド構築ツールの制作コンセプトが合致し、また何気ない打ち合わせの中での私が面白半分に言ったアイデア等を先生が是非実現したいと言ってくださったりして、およそ個人経営のクリニックでは考えられないようなモノがたくさん出来上がった。 そしておげんきクリニックが開業してからは、患者さんが激増し、瀬戸内海の小さな島のクリニックには、島以外からも通院する患者さんが増え続けているという。 「島が明るくなった」とは島の人の実際の声だが、いつも笑い声が絶えないおげんきクリニックの待合い室は、およそ病院とは思えない。 まさに医療版の「おげんきクリニック」というブランドデザインが完成し、まだまだ継続中である。 しかもすごいことに、この展開に共感した医師による「げんき」ブランドの小児科クリニックが8月に静岡富士宮に誕生する。 「おげんきクリニック」は、「思いやり」「楽しい」「医療に笑いを」等を実践する先生と、それに共感する人の輪で成り立っている。 新しいデザインの可能性も、人の心に訴えかける楽しいことでなければならないと思う。 未分類